はじめに

本のつくり手(出版者・社)と売り手(書店)を結ぶ、流通の組合を始めます。

小さいことは良いことだ、と思って、出版を10年、途中から書店を5年やってきました。小さいことや、ヒューマンスケールであることは、とても心地よい。誰かの手足になる必要はないし、誰かを自分の手足にすることもない。出版の世界はとくに、独立系書店や独立系出版社、あるいはZINEのつくり手のように、目に見えるかたちでそういうひとが増えてきたと思います。

でも、その一方で、その心地よさにひたっているうちに、ゆでガエルのようになってしまうんじゃないかと不安にもなります。本が本であるために必要な「紙」の価格はどんどん上がります。そして本を運ぶための運賃は、今後まだまだ上がりそうです。

(現在つづきを執筆中)