犬のはらから

著者

コード

td2504190

ページ数

40頁

判型

文庫版

綴じ

中綴じ

価格

¥700

発売日

2025/04/19

内容紹介

わたしはきみをはらから(同胞)から離して一匹にした責任がある。 わたしはきみのはらからである責任がある。 わたしはきみのはらからである。

一年前に保護団体から一匹の犬を引き取ったことによって、変わりゆく生活。公園につどう犬連れの人間たちや定期的にゴミ拾いをしてくれているボランティアの存在に気づくこと。わたしのものだったけれど犬のものになったブランケットのこと。誤食防止のために家を整えること。

一匹だけしか引き取ることができなかったことで、「きみ」をきょうだいから引き離してしまったことへの負い目を感じながら、だからこそきちんと快適で整った生活にしたいという責任。

愛すべき他者(犬)への豊穣な想像力に溢れたエッセイ。

目次

  • 犬眼鏡
  • それぞれの世界一ちゃん
  • ごあいさつしたいですのに
  • 漫画・ねるときすきなとこ
  • はじめてのお店番
  • 断食ピッピロピ〜
  • 群れがだいすき
  • ネギ・チョコレート・プラスチック
  • 動物病院に行こう
  • 宅の野犬に襲われておりますの
  • This is my mocha.
  • あなたを抱くための服
  • あれもこれも保存会
  • きみのはらから

プロフィール

山内尚〈やまうち・なお〉 漫画家。1993年生まれ。著書に『ノンバイナリースタイルブック』(柏書房)、パートナーの清水えす子との共著に『シミズくんとヤマウチくん—われら非実在の恋人たち』(柏書房)がある。電子単行本では『よるべない花たちよ〜for four sisters〜』、『クイーン舶来雑貨店のおやつ』『魔女の村』(すべて秋田書店)など。