私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE

出版社

コード

9784910954004

ページ数

224頁

判型

B6変版

綴じ

仮フランス装

価格

¥1,800

発売日

2022/09/15

内容紹介

これは、ひとりよがりの贅沢ではない。−−ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。

日常において、とても些細なことだけれど、気にかかっていること。タオルやシーツ、ゴミ箱、セーター、靴、本棚……。これでいいやで選んできたもの、でも本当は好きじゃないもの。それらが実は、「私」をないがしろにしてきた。淀んだ水路の小石を拾うように、幸せに生活していくための具体的な行動をとっていく。やがて、澄んだ水が田に満ちていく。――ひとりよがりの贅沢ではない。それは、ひとの日常、ひとの営みが軽視される日々にあらがう、意地なのだ。それが“私”の「生活改善運動」である。

手づくりのZINEとしては異例のシリーズ累計五千部を記録した大人気エッセイ『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』を、5万字の書下ろしとともに再構成。待望の単行本化!

装丁:矢萩多聞(Ambooks)
校正:牟田都子

目次

◉(私の)「生活改善運動」とは―はじめに
― (私の)生活改善運動の師匠たち
― 人格否定を伴わない生活の改造

◉新しいことが起こるとしたら―新生活編
― 住むこと・暮らすこと
― 新生活の始まり
― 人生は選択の連続?

◉本棚は生活必需品?―本棚編
― 本棚をつくろうと思ったきっかけ
― 理想の本棚とは一体なんだろう
― 本棚づくり、実践編
― できあがった本棚、DIYをすることの意味
― 本棚が家に来てどうなった?
― 「こころの底ふかく沈むもの」

◉食べることは生きること?―食事編
― 食は私から自由を奪う?
― 変化と水筒
― 器を買う
― 私を自由にする料理
― 自由になるとは
― おいしいと感じること
― 食べること、生きること

◉魂の一番外側―服にまつわるロスト&ファウンド編
― 「ボロ」とはなんだろう
― で、何を着ればいいんだろう
― 「良い生地」の服
― 服が好きなひとたち
― 買いもの行動を変える
― そしてアナザーワールド
― 服をつくる
― 完成へ
― 自分の手で美しいものをつくる

◉砕けた欠片、小さな旅、楽園―生活〝回復〟運動編
― ブロークンミラー(文字どおり)
―部屋からの逃避
―「浄化」
―母の生活
― 生活“回復”運動
― “制作”改善運動
― 楽園・壊れた欠片を拾って

◉幸せなほうを選んでいく―おわりに

◉日々の化石―あとがき

プロフィール

作家、文筆家。大分県日田市出身。東京外国語大学英語専攻卒業、サセックス大学開発学研究所開発学修士課程修了。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学など様々な組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布−あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)ほか。 Web mariobooks.com Instagram @andmariobooks Twitter @andmariobooks